幼なじみはドSで超エッチ
第10章 10,愛する人へ
「力哉はさぁ七海ちゃんしかいないんだ…俺、昔から力哉に七海ちゃんが好きだって言われてだんだ…」
「そうなんだ…」
「七海ちゃんはもう力哉の事嫌い?」
「嫌いな訳ないよっ!!私も力哉しかいないもん…」
私には力哉しかいない。
力哉以外考えられない…。
力哉は私に色々な事を教えてくれた。
勉強だって、嫌な顔ひとつしないで教えてくれた。
力哉の笑顔が頭のよぎる。
その笑顔はすごく楽しそうで子供みたいに笑う力哉。
私はこの笑顔が一番好きなんだ。
「大丈夫。心配しなくても力哉は七海ちゃんを残して死んだりしねぇよ…」
「うん…そうだよね……」
そうだよ…。
力哉は死んだりしない。
また笑ってくれるはず。