幼なじみはドSで超エッチ
第9章 9,失った宝物
☆七海Side
私は思い出してた。
あの日のことを…。
そう。
あれは確か高校に入ってすぐだった。
━━1年前…。
「七海……ちょっといい?」
「うん…」
それは突然だった。
私が放課後、一人で教室にいたら力哉が来て、そう言われた。
帰ったんじゃなかったんだ…。
私は力哉の後をついていった。
力哉は私の幼なじみ。
両親が親友同士なわけで、私たちは小さい時からずっと一緒だった。
そして幼なじみであって私の初恋の人。
でも気持ちを伝えることができず、高校生になった。
もし告白してフラれたら幼なじみって関係も崩れちゃう…。
それだけは嫌だ。
力哉の後をついていくと屋上に着いた。
力哉は一回深呼吸をした。