テキストサイズ

いつまでも、何年経っても切なくて

第2章 大切な人

『泣かせたらって...泣かせるつもりなの?』

「...いや...」

『......』


響の目が真剣になった気がした。


「俺は莉子を泣かせたりしないよ。」
莉子は俺の大切な人だから、と。


「俺が傍にいない時でも泣きそうになったら魔法の言葉、「「バカ莉子」」を思い出して?


そうしたら涙が止まる気がするだろ?」って笑う私の幼馴染み。


「俺って魔法使いみたいじゃん?」魔法の言葉をやるから俺のこと大事にしろよと、魔法使い様は優しく私の冷たい手を握るのだった。


バカバカ言われていたのに、
私はこの頃から、どんどん響にひかれ...。
恋に...落ちた...。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ