
いつまでも、何年経っても切なくて
第13章 裏切りの結末
「久しぶり、り こ」
それだけで爆弾を落とすのには充分だった。
響がチラッと私を見た
「ちゃんと課題はやったのか?」
私達の空気に似合わないニヤニヤした声。
黙っている私に
「まだ終わってないなら頑張れよ」
答えを間違えないようにな
と言ってみんなが待つ方へ戻って行った...
「なんだあれ...
何が言いたかったんだアイツ...」
響には気付かれていないようだ。
でも...
「アイツ、いつから莉子って呼んでんだ?
次に会った時に名字で呼べって言ってやる...
いや...やっぱり莉子に
一切話しかけんなって言ってやる」
名前を呼ばれただけでこんなにヤキモチ焼くのに、私と宮本がキスしたって知ったら
響...どうする?
