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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

私たちは食事を終えて今日は達ちゃんが
洗い物をしてくれた


私はその間にお風呂を済ませ
上がると達ちゃんも入った


二人で狭いシングルベッドに向かい合って横になると達ちゃんが私をギュウ~~~っと抱き締めてきた


大きい溜め息を一つ吐いて達ちゃんは私のおでこに自分のおでこをくっつけながら話し出した


「莉子...

今日のお昼のことなんだけど」


『うん...』


「あの二人とさ、

どういう関係?」

......


『ただの...幼なじみだよ...』


......

黙っている達ちゃんに


『あの二人、兄弟なの

私が生まれた時からお隣さんだったの』


そう付け加えた



すると達ちゃんは

「そっか...

俺よりも沢山莉子のこと知ってるんだね」


なんか、おもしろくないな


と呟いた

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