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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

『響...?』


ぎゅうっと少しの間
私を強く抱き締めた後


「莉子、おっぱいデカくなったな」
と、私の顔を見上げて妖艶に笑った


『ちょ、っとやめてよ!』


「いやだ、やめない

俺たち幼なじみだろ?

俺が悲しい時慰めるのは

莉子の役目だろ?」


胸元から離れて
ゆっくり私の顔の方へ移動してきた


その表情は月明かりに照らされていてよく見える


綺麗な顔に見惚れていると気付いた時には唇が触れそうな距離まで近づいていた


いくらバカな私でもわかる


この状況は


危険だ...

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