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いつまでも、何年経っても切なくて

第20章 悲しい嘘のはじまり

響の息が顔にかかって
私の身体が熱くなる


だけど...今ここで拒まなかったら
昔の私と同じだ


『響、やだっ!』


「...」


『私、彼氏いるんだよ?』




「莉子...


俺と付き合ってる時も


宮本って男とキスしただろ?」



響...



「俺と莉子が別れたように


また今の男と



別れればいい」





とても響が言っていることとは思えなかった


茫然としているうちに



二人の唇が



重なってしまった

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