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いつまでも、何年経っても切なくて

第3章 初めての...

和やかに食事を楽しんでいると、


「いつの日か、莉子が家を出て行ってしまう時が来るのかしら」お母さんが言い出した。


「そうなったら寂しくなるな...。」
お父さんがしょんぼりと言った。


「今からそんなんだと莉子がお嫁にいくとき、大変ね、お父さん?」お母さんがそんなことを言うと


「今はそんなこと考えたくもない」と言ってお父さんはコップに残っていたビールを一気に飲み干した。


そんな二人を見ていてこの時は思ったのに。


ずっとこの家で暮らしたいって。

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