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いつまでも、何年経っても切なくて

第3章 初めての...

響は小さな袋を私に差し出した。


『え?何?私、何も用意してないよ。』


「いいから開けてみて?」


そう言われて開けてみると


袋から出てきたのは一昨年のクリスマスに響からもらったネックレスと同じ花がついたストラップだった。


『ありがとう、響。』私は本当に幸せだ。


そう思いながらストラップを携帯につけ終わった時だった。


急に腕を引かれ勢いよく響の胸の中に飛び込んでしまった。

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