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いつまでも、何年経っても切なくて

第3章 初めての...

ドキドキしながらも温もりが心地良くてしばらくこのままでいたい、そう思っていた。


私を抱きしめたまま響は話出した。


「兄貴に...」


『え?涼ちゃん?』


「兄貴に、久しぶりに会ってどうだった?」


『どうって...』


「兄貴と彼女が離ればなれになるって聞いてどう思った?」


『どうして...そんなこと聞くの?』


「質問を質問で返すな」


ちゃんと答えろよ、と真剣な声が頭上から落ちてきた。

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