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エレンの部屋に着くと、初めての掃除をした時よりかはきれいにこなせていた。
「……ガキは飲み込みが早ぇな…」
「ど、どうでしょうか…？」
エレンはいつもダメだしを喰らっていたので、今日はどうかと、おずおずと兵長の顔をのぞきこんだ。
「……悪くねぇ」
「えっ？」
「…いつもよりはマシだな」
「ほ、ほんとうですか!？」
エレンはリヴァイから発せられた、思いがけない言葉にパアッと顔を明るくした。
「…あぁ。修練に励め、っ!？」
エレンはリヴァイの言葉を遮り、リヴァイの胸元めがけて抱きついた。
「やったあっ！やりましたよ、兵長！」
「……っ、おい、離せっ」
エレンは上目遣いでリヴァイをちらりと見たあと、よりいっそう、ぎゅっと腕に力を込めた。
「…嫌です…」
「あ？何を言ってやがる…」
「離れたくありません！」