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その一言が言えたなら【リヴァエレ】

第2章 2

唐突にエレンから放たれた言葉によってリヴァイは黙りこんでしまう。
嫌な訳がない。
むしろずっとこうしていたいくらいだ。
だが、彼のウォールマリア並みのプライドはどうしてもあらがえない。
恥ずかしい、ただそれだけだ。

「……………」
「…………」
しばらく沈黙が続くと、エレンが急にパッと、リヴァイの元から離れた。
「…す、すみませんっ、生意気なこと言って…やっぱり兵長はそんなことないですよね、オレ、ほんと自分勝手…」
「…エレンよ」
焦りながら喋り出したエレンの言葉をリヴァイは上から被せるように口を開いた。

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