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散りゆく花

第2章 無



また私気を失ってしまったみたい…。
ここどこだろ…
真っ暗で何も見えない。


スウ…スウ…


かすかに誰かの寝息が聞こえてきた。

「…みさ!逃げろ!…」

ビクッ

寝言が聞こえた。

この声…
朝日さんだよね…?
『みさ』って誰を呼んでるの…?

朝日は何事もなかったかのように眠っている。


私も寝よう…
全部…
全部忘れられたらいいのに…。

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