イチオクノホシ
第4章 *事故
今日は大雪。
まあ、オイラは好きなんだ(笑)
けど、にのは少し落ち着きが無いように感じる。
こうゆう天気の悪い日は、にのが甘えん坊になるんだ。
「にのー?帰るよ?」
「…ちょっと残ります。大野さん、明日。」
「うん…ばいばい」
そう言って楽屋を出れば、大雪で車が動かず、歩いて帰ることになった。
片方の耳にイヤホンをさし、
にののソロを流す。
《僕には分かるんだ 君のいる場所が》
そこのフレーズ大好きで
口ずさんでた、
そのとき、誰かに押されたんだ。
いや、押されたんじゃない。
助けてくれたんだ。
「痛っ…」
なんて立ち上がり振り返れば、
真っ赤な血を流したにのが倒れてた。
「に…の」
「和…泣」