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なななの短編♪

第3章 バレンタイン案 ニアファー①

「真希さん、海外では、バレンタインになると男性が女性に贈り物をするんですよ?」


「えっ…すごいっ…美味しそうなケーキ…」


「あぁ、もちろん、“ 愛する女性 ”にだけですよ…?」


「はっ!気色悪いっ…!!」


「───僕は今真希さんと話してるんです、社長は邪魔をなさらないでいただきたい。」


「あぁっ!?ふざけるなっ!!真希は俺の婚約者だっ!!!」


「はぁっ…せっかくのケーキがあなたの怒鳴り声でまずくなるでしょうが…」


「ちょっと…ふっ、二人ともやめ───」


「酒田っ!!今から世界一のパティシエをここに呼べっ!!」


「はぁっ!?いっ、今から!?ここにですかっ!?」


「ひっ、光瑠さんっ…何言ってるんですかっ…」


「いいから早く呼べっ!!金ならいくらでも出すっ!!」


「ほぉ…“金”で解決ですか…。実にあなたらしくていいですね。」


「っ…なんだとっ!?」


「────真希さん、僕のケーキはお金はかかってませんけど、“愛”がたっぷり入ってますから…」


「かっ、要さんっ…」


「ほら、一口どうぞ。あ~ん…って何で社長が食べるんですかっ!!」


「……うっ…うまいっ…じゃなくて、うるさいっ!!真希に近付くな!!」


end

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