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なななの短編♪

第5章 節分×みきレイ

初めて子供の歯が抜けたみたいに喜んでるレイがおもしろくて、ふっと笑っていると、


不意に顎を持ち上げられて私は目を見開いた。



「これついてたら、

みきちゃんのこと、傷付けちゃうかもしれないじゃん?」


え…


ニコっと笑ったレイは


豆だらけの中で

私の唇をゆっくりと塞いだ。


いつも発情魔なくせに変なとこで我慢するんですね。


「抱き締めなかったのは、抱き締めたらキスもしたくなるからだっ!!」


「……へぇ…」


あぁ

どうしよう。


嬉しい。


「……だったら…コスプレしなきゃいいのに…」


「それはダメだっ!!行事のコスプレはうちの伝統だっ!」


…うちの伝統?

西園寺家でそんな行われてるの?


家族ぐるみで変わってんなぁ…



「みきちゃん好きだぁっ…」


何よ急に。


まぁ…返すけど。


「……私も…」


好き。

超…
結構……。
かなり……。


ふふふって笑いながら、
レイの首に腕を回してキスをしていると、レイはゆっくりと私を押し倒した。


バリッ!!


「っ!!!あぁあああああっ!!」



そう───豆だらけの絨毯の上に。




『ハッピー節分』完

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