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Take me

第14章 14



でも俺はもう、瑛士に嘘を吐いてしまった



忘れるなんて、できっこないのに







俺はとっくに最低なやつだった








「ここ、頂上」
「瑛士、キスしてよ」
「俺ら、もう結ばれてんじゃん?」
「いいから…」





結ばれている




なんで瑛士は、自分で言って自分が悲しくなるような事
わざわざ口にするのかな



目を細めた顔をしてキスをする瑛士
それが夕陽が眩しいからなのか、泣きそうだからなのか



俺には分からなかった。

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