
Take me
第14章 14
少しの沈黙の後
「お兄さんに言った事、後悔してんの?」
「え?」
瑛士は夕陽を見ながら、そう聞いて来た。
「後悔、してるよ。
言いたくなかった。」
すぐ誤魔化したけれど、きっとお兄ちゃんは気付いてる
だからこそ、連絡もして来なくなったのだと思う。
「今まで、こんなに我慢して来た感情を、
なんであんな風に、簡単に口にできたんだろう…」
自分にしか分からないこの感情を、自分で責める。
今までなにがあったって、必死に隠して来れたものなのに、一時的な感情で勢い余ってあんな形で伝えた事がすごく悲しかった。
もし、どこかで伝えなくてはならない運命ならば、
もっときちんと、今までの苦しい思いをも全部綺麗に
伝えたかった。
せめて、兄弟という細くて切れそうな糸を
保っていたかった。
「今も、好き?」
「質問ばっかりだね」
「答えろよ?」
ごめん瑛士
「好きだよ、大好き」
「そっか」
瑛士の顔は赤に染まっていて、とても切なそうに遠くを見ていた。
瑛士の前でこんな事言うなんて俺は、本当に最低な奴だと思う。
それでも、瑛士だから
瑛士は恋人だから、嘘を吐いてしまったらもっと
最低になると思ったんだ。
「お兄さんに言った事、後悔してんの?」
「え?」
瑛士は夕陽を見ながら、そう聞いて来た。
「後悔、してるよ。
言いたくなかった。」
すぐ誤魔化したけれど、きっとお兄ちゃんは気付いてる
だからこそ、連絡もして来なくなったのだと思う。
「今まで、こんなに我慢して来た感情を、
なんであんな風に、簡単に口にできたんだろう…」
自分にしか分からないこの感情を、自分で責める。
今までなにがあったって、必死に隠して来れたものなのに、一時的な感情で勢い余ってあんな形で伝えた事がすごく悲しかった。
もし、どこかで伝えなくてはならない運命ならば、
もっときちんと、今までの苦しい思いをも全部綺麗に
伝えたかった。
せめて、兄弟という細くて切れそうな糸を
保っていたかった。
「今も、好き?」
「質問ばっかりだね」
「答えろよ?」
ごめん瑛士
「好きだよ、大好き」
「そっか」
瑛士の顔は赤に染まっていて、とても切なそうに遠くを見ていた。
瑛士の前でこんな事言うなんて俺は、本当に最低な奴だと思う。
それでも、瑛士だから
瑛士は恋人だから、嘘を吐いてしまったらもっと
最低になると思ったんだ。
