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Take me

第18章 18



家に帰って早速、夕飯の支度を始める。

ここまで来ると、そこら辺の主婦となんら変わりない生活をしている気がする。


「ねぇ瑛士、醤油買ってくるの忘れたね」
「あれ、その上の棚にない?違う、その横、それ」

何度か手探りで瑛士の言う醤油の在処を示す。


「ないけどー?」
「まじかー。じゃあ俺買ってくる」
「いや別に今じゃなくたって…」
「また忘れたらめんどくせえし、ちょっと待ってて」


そう言ってもう一度部屋を出て行った。



折角瑛士が買ってきてくれるみたいだし、予定通り肉じゃがでいっか。


「先にご飯炊いとこ」


プルルルルルル…



米の準備をしようとキッチンに足を踏み入れた途端、急に鳴り響いた瑛士の家の電話。



「はい、っ…」

やべえ、ここ俺の家じゃないのに反射的に出てしまった…




「瑛士?じゃない、ですよね?」


あれ…もしかして

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