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隠れて甘いkissをして

第9章 彼の正体


ドクン……

心臓の鼓動が、急激に早くなる。



「もー、咲原先輩ってほんと芸能界にうといんだからー」



香ちゃんがゴソゴソと別の雑誌を探している。


(芸能界……?)




「はぁ……
お前、七瀬隼人も知らねーなんて終わってんな」



立花が溜息をつく。

(……た、立花が隼人の名前を……!)



「あったあった!
じゃーん!
この表紙の人が、七瀬隼人でーす」




香ちゃんが私の目の前に広げた雑誌の表紙。

紛れもなく

あの隼人だった。

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