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隠れて甘いkissをして

第10章 シゲさん

「あ、あの……」

「ん?」

「あの夜、反対側の道で立ち尽くしてた所を………
あ、あの人に声かけてもらって……」

「あぁ、隼人のことね」



シゲさんはニッコリ笑う。



「今、由宇ちゃんが座ってるとこから外をみてるなーと思ったら、いきなり出て行ったからね。

帰ったのかと思ったら、ずぶ濡れのあんたを連れて来たから、何事かと思ったよ」


「……はい、私も自分で何が何だか……」


「タクシーを見送って戻った隼人は、1人でニヤついてたから、どうしたのか聞いたんだよ。

そしたらあいつ、何て言ったと思う?

教えてあげようか」


「…………!」



その言葉に、私は夢中で頷く。

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