
隠れて甘いkissをして
第10章 シゲさん
「シ、シゲさん…って呼んでもいいですか……?」
「もちろん」
「私、隼人さんにあの後もう一度逢ったんです。
彼の事は……恥ずかしながら今まで知らなくて。
でも昨日、ある事がキッカケで彼の職業が分かりました」
話しながら胸がドキドキしてきて
声がちょっと震えてしまう。
「そんな凄い人って知らなかったから、急に不安になっちゃって。
まだちょっとしか逢ってないのに、私もう凄く気になってしまって。
隼人さんは、私の事どう思ってるのかなって……」
シゲさんが優しい目をして聞いてくれるから
私は自分の想いを一気に話していた。
