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隠れて甘いkissをして

第11章 告白

『2週間後、今度は抱くから』


「………へっ?」


突然の言葉に、変な声が出てしまった。


『また時間とか連絡するよ。おやすみ』

「……………」


衝撃すぎて、何も言えないまま電話は切れてしまった。

……ドキドキが止まらない。



フラフラと店の中に戻ると、シゲさんがニコニコと笑って迎えてくれた。


「不安な気持ち、解消できた?」

「……できました……」

「あはは、その様子だと解消しただけじゃないみたいだね」


放心する私を見て、シゲさんは優しく微笑んだ。


「隼人を、信じてやって」

「…………!」

「大丈夫。
 ワシも陰ながら応援しているからね」

「……はい、ありがとうございます」


残りのカクテルを口に含む。

隼人の告白を忘れないように、今夜はこの1杯だけにしようと決めた。

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