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隠れて甘いkissをして

第12章 彼女と同期

▼Side...立花



「ねぇ、アキくんってば。
聞いてる?」



ハッと我に帰って目の前を見ると

麻里奈が機嫌悪そうに俺を見ていた。



「このお店、気に入らなかった?
アキくんがお魚食べたいって言ったから、フレンチにしたのに」



……やばい。

今まで会話していた内容がまるで思い出せない。

俺は焦りを隠して、ニッコリ笑う。



「そんなことない、美味いよ。
ワインにも合うし。
麻里奈も頼んだら?」

「……麻里奈がお酒飲めないの知ってるでしょ」



麻里奈はさらにしかめ面になり、ノンアルコールのカクテルを口に含んだ。

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