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隠れて甘いkissをして

第13章 二人の夜

また、ドキドキと胸が高鳴る。

冗談だとしても、こんな私を女の子扱いしてくれる。

初めて味わう心地よさだった。



「……あの。
サングラスとかしなくて大丈夫なんですか……?」

「ははっ、由宇ちゃん面白いね」



隼人は続ける。



「そんなに警戒しなくても平気だよ。
俺、由宇ちゃんが思ってるほど有名じゃないし。
だから緊張しないでね」



優しい笑顔に、もう釘付けになる。



………貴方が外を歩けば、誰でも振り返るわ。

その容姿で、きっとすぐに気付かれてしまうもの。



私は暗記した3カ条を、もう一度心の中で唱えた。

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