
隠れて甘いkissをして
第13章 二人の夜
「行こうか」
隼人がエンジンをかける。
この前の海の見える場所を思い出し、今日はどこに行くのだろうとワクワクしてくる。
目立つ所はダメだろうから、また少し都内から離れるのかな。
………ううん、どこだっていい。
一緒にいれることが嬉しい!
隼人は、そんな私の表情を読み取ったのか
助手席のシートに手を乗せて、私に近付いてきた。
そして、真っ直ぐ私を見る。
「…………!?///」
な、 なに……?
あまりの近さに、ドキリと心臓が鳴る。
「残念だけど」
隼人の低く甘い声が、耳もとで囁いた。
