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隠れて甘いkissをして

第2章 突然の出逢い

あんな些細な事でイライラしてなければ、もうとっくに家に着いている。

いつもみたいに立花と飲んで、いつも通り家に帰って

当然のようにまた明日が来て、同じ会社に行きまた家に帰る、その繰り返し。


………別に、それでいいんだ。

当たり前の、普通の暮らし。


だけど



「……寂しいなぁ………」



その言葉が口から漏れると、今まで抑えていた感情が一気に爆発したように

目から涙が溢れてきてしまった。


………寂しくて寂しくて

降りしきる雨の中、私は子供のように声を出して泣いた。


……立花の彼女が羨ましい……

好きな人が傍にいてくれるって、この上ない幸せだと思う。


だからきっと、素直に気持ちを伝えることができるし

大事にしてもらえるんだよね。


私もあんな風に素直になって


大切にされたい


………愛されたいよ………

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