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なんて……なんて綺麗な目をした人なの………

一瞬にして惹きつけられて、捕らわれたように目が離せない。


吸い込まれてしまいそうな、あまりにも綺麗な瞳。

その人は、私が今までに見てきた誰よりも美しい顔をしていた。


改めて彼の姿を見る。


小さくて精悍な顔立ちに、獲物を射抜くような鋭い瞳。

背は軽く180ｃｍを超えてるだろう。


黒いTシャツに下はデニムという、ラフな格好にも関わらず

全身から溢れんばかりの色気が漂っている。


年上……だよね？

30歳くらい……？



「……大丈夫？」

「…………！！」



彼が言葉を発した３回めにして、私はやっと我に返った。


え、えっと………

ずぶ濡れだよって、言われたんだよね？

それから………



「あ…えっと……
すみません私………」



声が出たはいいけど

ものすごいイケメンを前に軽くパニックな私は、その後が続かない。

な、何を話せばいいの……！？



「あれ見て」

「え！？」

「あのBARで、今まで飲んでたんだけど」



あたふたしている私の代わりに、彼が通りの反対側を指差した。