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隠れて甘いkissをして

第18章 二人の距離



交差点の先のビルの一番上に、1枚の看板がライトアップされている。


高級ブランドのロゴが華々しく光り、2人の男女が抱きしめ合っていて


その男性……隼人が、真っ直ぐこちらを見つめていた。




誰もが知っている香水の広告。


写真とは思えないくらい、強いメッセージが伝わる。


隼人の目線から放たれる色気が、商品価値を上げて輝かせているのは間違いがなかった。



「……………っ」



信号が青になっても、私はその場から動けない。

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