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隠れて甘いkissをして

第19章 資料室


「……正直、自分自身に驚いてる。

俺がお前にこんな事を言える立場じゃないのは、充分分かってるんだ」



立花は低い声で続ける。



「先週咲原の手を掴んだ時……あの時はなんとか感情を抑えたし

俺が立ち入ることはできないから、せめて見守ろうと思ってた。

………さっきの会議までは」


「…………!」



立花の顔が近付いて来る。


金縛りにあったように、体が動かない。



「CM見てる時、泣くのを必死に我慢しやがって……

お前のことを悲しませる奴は、許さない」

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