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隠れて甘いkissをして

第20章 本性



「咲原せんぱーい!いますかー?

どんだけ時間かかってるんですかー!

香、もう待ちくたびれちゃっ……」



歩きながら大声で近付いてきた海老沢は

俺と咲原を見つけると、ぴたっと止まった。

目の前の光景に、声が出ないくらいフリーズしている。



自分の部署の先輩が、もう1人の先輩を本棚に押し付けている状況。

こんな姿を見れば、誰だって驚くけど……



「ちょ、ちょっと……咲原先輩!」



海老沢は俺の方は見ずに、一目散に咲原に駆け寄った。

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