テキストサイズ

隠れて甘いkissをして

第20章 本性


マジで、どーなってんだ俺……


まだ混乱が収まらない頭を抱える。


咲原の事を応援するって決めたよな?


なのに、どうしようもない感情が止めどなく湧き上がる。


会議で七瀬隼人を見る咲原の目が、俺の頭から離れない。


愛しい人を一心に見つめて、涙を堪える女の顔……




………なんて顔してんだよ。


今までそんな顔、俺に見せた事なんて無いじゃねーか。


って俺、そんな事言える立場じゃ………



「……………」



……帰ろう。

俺はヨロヨロと立ち上がった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ