隠れて甘いkissをして
第20章 本性
酒のペースが進み、お互いに程良く酔ってきた所で
翔太が思い出したように口を開いた。
「それはそうと、お前麻里奈ちゃんに連絡してやれよ。
あの子相当お前にハマってるんだから、ほっとくと危ねーぞ」
……そうだった。
きっと咲原と飲んだ日に会ったあの2人が、麻里奈に告げ口したんだろう。
翌日から麻里奈の電話やメールが止まらない理由は、きっとそれだ。
「……分かってるよ。
麻里奈は悪くない」
明日の予約した店と、迎えに行く事を麻里奈にメールする。
それでも俺は
咲原の泣き顔が頭から焼き付いて、離れなかった。