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隠れて甘いkissをして

第21章 揺れる想い

香ちゃんと別れた帰りの電車の中で、私は今日の出来事を思い返していた。


立花が脳裏を埋め尽くす。


……明日からどんな顔をして会えばいいのかな。


触れられた体には、まだ熱が帯びていて


無理矢理掴まれた腕と、強く吸われた首筋に、立花の跡が残っている。



私はフラフラしながら、駅の改札を出た。



その時、携帯が鳴る。



「…………!!」



画面に隼人の文字が見えると

無我夢中で耳に押し付けた。

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