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隠れて甘いkissをして

第21章 揺れる想い


「……隼人……!」

『由宇、ただいま』



携帯の向こうから聞こえる久しぶりの声。

私は一瞬にして力が抜ける気がした。



『今、成田に着いた。
今日はこのまま近くのホテルに泊まる。

撮影長引いたけど、無事に終わったよ。
………由宇?』


「……う、うん。
お疲れさ…ま……」



なんとか答えたけど、声が震えた。

声を聞けただけで、こんなにも心が締め付けられる。

久しぶりの、私を呼ぶ隼人の声。

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