
隠れて甘いkissをして
第24章 口が滑って…
「麻里奈、彼女は同じ部署の後輩。
……とにかく行こう、ちゃんと話すから」
麻里奈の手を取って行こうとすると
麻里奈は俺の腕に手を回し、そのまま海老沢に近付いた。
「じゃあ、あなたはアキくんとは何も関係ないのに。
なぜ一緒に出てきたんですか?」
「同じ部署の後輩って、今立花先輩が言ったの聞こえなかったのかなー??
駅まで帰るだけなのに、一緒だったらダメなわけ?
すっごい束縛~ 先輩かわいそ~」
俺と麻里奈の絡んだ手を見ながら、海老沢はぶっきらぼうに答える。
………いやいや。。
なんでこの2人が言い争いになってんだ!?
俺は2人の睨み合いの間に入った。
「海老沢、ごめん。
嫌な気分にさせて悪かったよ。
俺ら少し話してから行くから、先に帰って?」
