
隠れて甘いkissをして
第24章 口が滑って…
「……はーい。お疲れ様でした」
「うん、ごめん。また来週な」
海老沢が大人しく帰ろうとしたので、俺はホッとした。
……が。
後ろから麻里奈が海老沢に声をかける。
「同じ部署なら、咲原さんにあなたから伝えてください。
彼女がいる男を飲みに連れ出さないでって」
「…………!」
海老沢が立ち止まり、振り返る。
「麻里奈、いいかげんに……」
俺がそう言うと同時に、海老沢が叫んだ。
「あのね!
咲原先輩の事何も知らないくせに、そーいう事言わないでくれる!?
だいたいあなたがそーやって束縛するから、立花先輩だって咲原先輩を……」
「……っ 海老沢!」
