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隠れて甘いkissをして

第24章 口が滑って…



麻里奈の大きな目から、今にも大粒の涙がこぼれ落ちそうだった。



(……何してんだよ、俺は……)



昨日は咲原で、今日は麻里奈。


2人の涙に、俺は心底自分の不甲斐なさを感じた。



「……アキくん…ち……」



麻里奈がかすれた声で呟く。



「ん? 」

「アキくんの家に行きたい……今すぐ」

「……分かった」



俺の腕をギュッと掴む麻里奈と歩きながら

携帯を取り出して予約をした店にキャンセルを入れた。

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