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隠れて甘いkissをして

第24章 口が滑って…



俺の声に、海老沢はハッとして手を口に当てた。

麻里奈が俺と海老沢を交互に見ている。



「………ごめん、海老沢」

「いえ、こちらこそごめんなさい……」



海老沢は軽く頭を下げて、駅の方に走っていく。

麻里奈は黙ったままだ。

俺は麻里奈の手を取った。



「……咲原のこと、誰からなんて聞いたの?」

「……………」



麻里奈は答えない。

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