
隠れて甘いkissをして
第27章 止まらない恋心
ぐるぐると妄想を巡らせていると
「そんな緊張した顔するなよ。
ちょっとしつこいね、俺」
隼人は笑って私から体を離した。
「シゲさんのとこで飯食った?」
「う、うん! 色々出してくれたよ」
「じゃあ飲もうか。適当に座って」
隼人はキッチンに向かう。
話が逸れたので、私はホッと胸をなで下ろした。
振り返ってリビングを見渡すと、そこはシゲさんの店の雰囲気に良く似ている。
ウォールナットの床に、無垢の家具が並んで
間接照明と所々にあるグリーンが、居心地の良い空間を演出している。
私は中央にあるソファに座った。
