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隠れて甘いkissをして

第29章 不穏な通告


「来た来た。
じゃあね、突然呼びつけて悪かったわ」



サングラスを掛け直し、彼女は言った。



「隼人の新しい女を見にきたんだけど。

…ふふっ、ごめんなさい。

絵に書いたような “ 普通 ” だったから、拍子抜けしちゃって。

正直に言ったまでだから、悪く思わないでね」



そのまま歩き出して、近くまできた黒いセダンに乗り込んでいった。



………一瞬の出来事。


私は最後まで何も言えずに、車が去るのをただ見つめていた。


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