
隠れて甘いkissをして
第30章 言葉にできなくて
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「……おい。
お前達、その暗さはなんだ」
顔をあげると、主任が怪訝そうな顔をして立っていた。
月曜日。
私は余計な事を一切考えず、目の前の仕事に没頭していた。
昨日の夜は、あの美人の言った言葉が頭から離れなくて、ほとんど眠れなかった。
それなのに、会社に来ると逆に胸がスッとして。
ただただパソコンに向かい続けていた。
その様子は、上司から見たら異様な雰囲気に感じたんだろう。
ただし
主任がお前達と言ったように、暗いのは私だけではなかった。
