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隠れて甘いkissをして

第3章 忘れられないKiss

気付けば1日中彼の事ばかり考えていた私は、その日の立花との一件はすっかりどこかに吹き飛んでいた。


あんなに悲しくて、落ち込んで、失恋したって泣いていたのに……


直後の彼の出現によって、私の心は完全に奪われてしまったんだ。



「……私って……」



……自分でも驚くほどの、心変わり。


今日、携帯にメールが入るまで、立花のことは本当に忘れてたのよね……



“ 打合せはカモフラージュ。少し2人で話させて ”



常に周りに気を配る優しい立花だから、大人しい私を気にしてくれたのかな。


そんなことを考えながら、残りのコーヒーを口に含んだ。

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