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隠れて甘いkissをして

第3章 忘れられないKiss

夕陽もすっかり沈み、デスクに戻って簡単な資料をまとめていると、立花が社内に戻ってきた。



「悪い、遅くなって」



走って帰ってきたのだろうか。


その額にうっすらと汗を滲ませ、暑そうにジャケットを脱ぐ。



「お疲れさま。
何か飲み物持ってこようか?」

「いや、いいよ。
それよりもう帰れるなら出ようぜ」



立花はカバンから書類をデスクの上に置いただけで、席には座らない。


その様子を見て、私も帰り支度を始めた。

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