
隠れて甘いkissをして
第32章 対面
飲み会へ向かう同僚を見送っていたら、気付いたら最後の1人になっていた。
急いで最後のメールを取引先に送り、帰り支度をする。
ちょうどその時、携帯が鳴った。
『咲原、まだかかりそう?』
「ごめん、今終わったからすぐ行く」
『結局いつもお前と行く居酒屋だよ。
入口入ったすぐ横の席だから……あ、待って。
ビール!俺も!』
立花の声を聞いて、1人でクスッと笑った。
最初から飛ばしてるなー。
『 俺今4杯目。
早く来いよ、主任の自称面白い話始まったぜ』
「ほんと? 楽しみ、急ぐね」
携帯をバッグに入れて、エレベーターに向かった。
