
隠れて甘いkissをして
第33章 嵐の救世主
「あ……えっと……」
何て説明したらいいか分からず、私は恐る恐る3人に目を向ける。
3人はピクリとも動かず、同じ顔で隼人を見上げていた。
固まるのも無理はない。
今日の隼人は、まるでファッション雑誌の中からそのまま飛び出してきたかのような格好だった。
ストライプのシャツに、ブラックデニムの細身のパンツ。
同じ人間とは思えないすらっとした手足に、センスのいいアクセサリーが光っている。
今立っているこの場所は、街灯の灯りもぼんやりしているから
私達の周りは暗くて、帽子をかぶりサングラスをしている彼の顔は、3人からもよく見えていないはずだ。
それでも、隼人の放つオーラは半端なかった。
さっきの私に向けられていた3人の勢いは、隼人によって完全に失われていた。
