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隠れて甘いkissをして

第3章 忘れられないKiss

……やっぱりいい男だな……


優しく微笑む立花を見て、私の心も穏やかになる。


素直になれない私は、改めて言葉にすることが出来ないけど、心の中は立花への感謝の気持ちで溢れている。


彼女にはなれなくても、こうして私の傍にいてくれるって、本当に嬉しいな……



「それにしても、咲原」



駅のエスカレーターの途中で、立花が振り返った。



「考え事しててもいいけど、あんまり思い詰めるなよ。
仕事溜まって後で泣いても知らねーぞ」

「はーい、気をつけます」



私は笑って軽く返事をした。


翌日、立花の忠告が現実になるとも知らずに……

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