
隠れて甘いkissをして
第34章 車内
「これ以上煽らないでよ、由宇」
隼人は耳元で囁く。
「由宇の同僚の話を聞いて、正直今余裕ねーから」
「…………!」
「お前をこのまま連れて帰って抱きたいけど
今家に呼んだら……お前のこと壊しそう」
隼人が私から体を離して、窓の外を見た。
その様子をバックミラー越しに見ていたアンジーが、ニヤニヤと笑う。
「何ヨ~!それが今夜由宇を家に呼ばない理由ってこと?」
「………っ」
………へ?
そ、そうなの………!?
「隼人、あんた妬いてる?」
「……まあね」
隼人は一言、ぶっきらぼうに答えた。
