テキストサイズ

隠れて甘いkissをして

第35章 離れる心

▼Side...立花



周りの皆が、大分できあがってきた頃。

電話に出ない咲原を心配して、様子を見に行った海老沢が、程なくして戻ってきた。

その横に咲原はいなくて



「…………!」



俺は海老沢に手招きされて、一緒に店の外に出た。

夏の風が、酔った体を心地よく通り抜ける。



「どうした? 会社まで戻ったの?
……咲原は?」



海老沢は静かに口を開いた。



「咲原先輩に会う前に……立花先輩の彼女に会いました」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ