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だめだ。

自分の中で何かが崩れていく。




「……麻里奈……」

「なぁに？」




どこかウキウキしている麻里奈の手から自分の手を外し、俺は続けた。




「ごめん。
少し、距離を置かせてほしい」

「……え……？」




麻里奈の顔から笑顔が消える。




「お前が俺の為にしていることが、俺にとっては負担なんだ。

今……麻里奈の事、好きになれない。

勝手な事を言ってるのは分かってるんだけど

……ごめん」




麻里奈は、ショックで言葉が出ないといった表情をしているけど

すぐに俺に問いただした。




「咲原さんの事が……
好きになったの……？」